逸失利益とは?

逸失利益とは、後遺障害を負わなければ得ることができたはずの利益のことです。

算出方法

計算式は以下のとおりです。

a.基礎収入 × b.労働能力喪失率 × c.労働能力喪失期間
a.
基礎収入
逸失利益算定の基礎となる収入のことです。原則として、事故前の年収をベースにしますが、賃金センサス(厚生労働省が出している平均賃金の統計表)の値を用いることがあります。
b.
労働能力喪失率

後遺障害の部位、程度、事故前の稼働状況等により判断されますが、基本的には等級によって決まります。

>>自賠責保険後遺障害等級表
>>部位別後遺障害等級表

c.
労働能力喪失期間

職種、地位、健康状態、能力、後遺障害の部位、程度、その他条件により異なりますが、症状固定日から起算して、原則的に67歳まで。将来に渡っての利息分を控除するため、ライプニッツ係数という係数を用います。
>>ライプニッツ係数表

症状固定から67歳までの年数が平均余命の1/2より短くなる高齢の方は、原則的に平均余命の1/2。
>>平均余命表

むち打ち症の方は、12級で10年、14級で5年程度に制限される例が多く見られます。



計算例

実際に例を挙げて計算してみます。

Aさんの場合(症状固定時47歳 年収500万円 肩腱板損傷 可動域制限あり)



等級 計算式
非該当 0円
(後遺障害部分のみ)
12級の場合 基礎収入500万円 × 労働能力喪失率14% × 労働能力喪失期間 20年(※2)のライプニッツ係数12.4622
=8,723,540円
10級の場合 基礎収入500万円 × 労働能力喪失率27% ×  労働能力喪失期間 20年(※2)のライプニッツ係数12.4622
=16,823,970円

※1 等級認定が非該当でも裁判上は後遺部分の損害賠償が認められた判例があります。
※2 上記はあくまでも原則に沿った例であり、実際の労働能力喪失期間は職種、地位、健康状態、能力、後遺障害の部位、程度、その他条件により異なります。

Bさんの場合(症状固定時35歳 年収500万円 頚椎捻挫 首の痛みと手のしびれあり)



等級 計算式
非該当 0円
(後遺障害部分のみ)
14級の場合 逸失利益=
500万円 × 14級の労働能力喪失率5% × 4.3295 (5年のライプニッツ係数 ※2)=1,298,850円
12級の場合 逸失利益=
500万円 × 12級の労働能力喪失率14% × 7.7217 (10年のライプニッツ係数※2)=6,486,228円

※1 等級認定が非該当でも裁判上は後遺部分の損害賠償が認められた判例があります。
※2 むちうちの場合、労働能力喪失期間が14級で5年以下、12級で5~10年に制限される例が多く見られます。

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